前立腺MRI検査のご案内

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前立腺MRI検査(拡散強調画像:DWI)

前立腺MRI検査についてのご案内です。

これまで拡散強調画像は主に頭部領域で急性期脳梗塞を発見するために用いられてきました。しかし、最近では撮影技術の進歩に伴い頭部以外の腹部領域での適応が注目されています。その中でも、特に注目されているのが前立腺検査です。
ここでは、前立腺の検査について詳しくご紹介させていただきたいと思います。

前立腺検査へのMRIの適応

従来、前立腺がんにおけるMRI検査の役割は、がん病巣検出ではなく既知の前立腺がんの進展度診断が主でした。通常のT2強調画像では、末梢域のが ん病巣は検出可能とされていましたが、移行域を含む内腺でのがん病巣の検出は困難とされています。また、Gd造影剤を用いたダイナミック撮影でも、内腺が んの描出能は高いとはいえないのが現状です。しかし、技術の向上により撮影可能となった、骨盤部拡散強調画像を用いれば、内腺部に存在する微小な早期前立 腺がんの検出も可能となりつつあります。

(拡散強調画像による前立腺がんの診断については、まだ確立していない部分もございます)この検査を行うことにより、生検では特に見逃しがちであった移行部のがんなどを、高感度で検出できるようになりました。
MRI拡散強調画像の特徴は生検に比べ、浸襲性がきわめて低く、且つがん病巣を高感度に検出できることです。

T2 強調画像 拡散強調画像(DWI)


当院での取り組み

当院では積極的に拡散強調画像を前立腺検査に取り入れてまいります。
特にPSA値がグレーゾーン(4~8程度)の患者様に対しては、前立腺単純MRI検査をお勧めいたします。まず、MRI検査を行い拡散強調画像で高信号の 所見が見られた場合は、その部分を狙ってのターゲットバイオプシーを行うことにより、生検の制度が飛躍的に向上し、早期がんの発見率を上げることができる のではないかと期待しております。

拡散強調画像とは

拡散強調画像とは(簡単に)組織内部にある水分子の遅くランダムな動き(ブラウン運動)を画像化したものです。拡散強調画像で分かることは、@水分子の動きの大きさAその方向、の2 つであり、@はA D C 値で、Aの方向は異方性の標準偏差(F r a c t i o n a l  A n i s o t r o p y:F A )で数値化できます。
前立腺の拡散強調画像に関係が深いのは@の方で、
  ● A D C 値が高い→拡散強調画像で低信号(画像では黒)
  ● A D C 値が低い→拡散強調画像で高信号(画像では白)
という関係があります。ちなみに悪性腫瘍は細胞密度が高いため、『A D C 値が低い→拡散強調画像で高信号』となります。

実際の撮像方法は、拡散を強調するため1 8 0 °パルス前後にM P G (傾斜磁場)を印加して撮影をおこないます。また、M P G の大小はb 値(s e c / mu)で表わされ、MPGパルスの大きさとその印加時間で決定されます。また、拡散強調画像の元画像はSE型S i n g l e - s h o t E P I 法のT 2 強調画像です。