がんの早期発見を目的とする検査: 肝臓がん(EOB・プリモビスト)、膵臓がんの同時検索
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目次
- 肝臓の腫瘍性病変では、CT造影やMRI造影にて捉えている「血流動態」が著明な変化を示さない段階でも、腫瘍内部の肝細胞機能が消失してしまっている場合があります。
- 「EOB・プリモビスト」は、投与後早期の動態は一般的なMRI造影剤と同様であるため,腫瘍の「血流動態」を評価することが可能です。そして、肝細胞に造影剤の取り込まれた肝特異的な時相(肝細胞造影相)では、「肝細胞機能の消失 あるいは低下した病巣部」と正常肝実質との間に造影剤の分布差が生じることで、病巣を検出することが可能となります。
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常磁性のガドキセト酸ナトリウム(略号:Gd-EOB-DTPA)を有効成分とする肝臓用MRI造影剤です。
略号が示すとおり、Gd-DTPA(商品名:マグネビスト)を基本骨格として、側鎖には脂溶性を示すエトキシベンジル基(EOB:ethoxybenzyl)が導入されています(右図)。
エトキシベンジル基の導入により、投与された造影剤の一部が肝細胞に取り込まれます。また、血管内 投与後早期には、一般のMRI造影剤と同様に、非特異的に血管および細胞間隙に分布します。
(参考)EOB・プリモビスト
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常磁性のガドキセト酸ナトリウム(略号:Gd-EOB-DTPA)を有効成分とする肝臓用MRI造影剤です。
- 以下のような場合には、EOB・プリモビスト造影剤でのMRI検査依頼をお願いします。
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- 肝炎、肝硬変のフォロー中に、超音波検査で病変の存在が確認された場合
- 超音波検査では病変は描出されないが、腫瘍マーカーが異常値を示すハイリスクの場合
- 超音波検査で肝病変が指摘されたが、良性/悪性の鑑別が困難な場合
- 造影CT検査やガドリニウム製剤を使ったMRI検査で診断が難しい腫瘍性病変の場合
- その他、不明の点がございましたらお気軽にご相談ください。
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- 他臓器がんは、膵臓がんの危険因子です。当院では腹部の膵臓以外の臓器の腫瘍疑いの際には、膵臓がんを精査しています。
- 膵臓がんは非常に見つけづらいがんであり、膵臓がん事態を画像上で発見できるのは多くがStageⅡ以降です。StageⅡでは5年後に100人に82人の方は死亡してしまいます。
- 当院は腫瘤を形成する前の超早期の膵臓がんを検出するために、膵臓がん出現の画像上の間接所見である危険因子(石灰化、主膵管・分枝膵管拡張、嚢胞、萎縮変形)を検出します。
- (膵臓がん画像上の危険因子)
- 膵石灰化(慢性膵炎・膵石)
- 主膵管及び分枝膵管拡張等
- 膵嚢胞
- 膵萎縮
膵臓がんをFocusする理由
見つけづらい膵臓がん
当院の膵臓がん早期発見の取組み
肝臓腫瘍性病変の特徴
「血流動態」と「肝細胞機能の消失」を同時に追いかけるMRI造影剤「EOB・プリモビスト」
EOB・プリモビスト造影剤でのMRI検査依頼
膵臓がんの同時検索
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AIC八重洲クリニック
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医療連携課
TEL 03-6202-3370
AIC八重洲クリニックのご案内
1. がんの早期発見を目的とする検査
- (1)膵臓がんを超早期に発見し、完治を目指す方法について
- (2)肝臓がん(EOB・プリモビスト)、膵臓がんの同時検索
- (3)乳がん検査:マンモグラフィ、エコー、MRI検査
- (4)全身がん再発・転移検索
- (5)前立腺がん